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トイレを快適にする、トイレを汚しても怒らない [トイレを快適にする]

トイレを汚しても良い空間にする
1. 汚れる範囲を想定する
2. 汚れる範囲に対策を実施する
3. 要介護者に協力を求める
4. 「汚すならトイレでお願いします」と伝えておく
5. 汚しても怒らない
6. 汚れたら直ちに清掃する

 在宅介護の場合、おしっこ・ウンチの取り扱いが難しい課題の一つです。要介護者の足が悪くなってくると、数メートル先のトイレまでの移動に数分かかります。その結果、間に合わなくてお漏らしをしてしまいます。要介護者は汚した介護オムツをしている場合、不快な状態に耐えられずに介護オムツをベットで脱いでしまう場合もあります。
 在宅介護をする上でおしっこの臭いに耐えられない場所は、寝室と居間です。寝る時・食事をする時におしっこの臭いがすれば、ストレスになります。一方でトイレは臭くても我慢できます。トイレなら芳香剤を大量に使用できます。そして、窓を開けて換気すれば臭いも薄めることが容易です。
 要介護者にはトイレが間に合わない場合でもトイレに行って汚した介護オムツを脱ぐように協力を要請します。トイレの中は汚れることを想定して古新聞を床に敷いておきます。古新聞(朝刊)を何枚も広げてトイレのサイズに合わせます。古新聞を使用した方がトイレの管理は非常に楽になります。マット・カーペットを使用するのであれば、予備のマット・カーペットを数枚用意しておいて、都度交換します。
 要介護者のおしっこで古新聞を汚すかもしれません。また、汚した介護オムツも便座の横に置いてあるかもしれません。見回り(点検)の際に汚れ物を発見したら、直ちに汚れ物を撤去します。汚れた古新聞もビニール袋に入れて廃棄します。汚物が壁に飛び散り、ハネなどがあれば、トイレットペーパーか雑巾で拭き取ります。その上で新たに古新聞(マット・カーペット)を敷いて清潔な状態に戻します。
 古新聞をトイレに敷く理由は、汚した時の廃棄が楽な点にあります。母が住んでいた自治体の場合、燃えるゴミに混ぜて捨てることができるからです。また、古新聞は毎日発生しますので、積極的に交換できます。さらに、交換の手間は数分で済むためです。古新聞の廃棄を厳格に実施している自治体に居住している場合には、汚れた古新聞の扱いについて自治体に確認してください。汚れた古新聞を厳しく取り締まる自治体や共同住宅などではこの方法は使えないかもしれません。
 汚した場所が要介護者と約束したトイレの中だけだったら、要介護者に約束を守ってくれたことに対してお礼を言いましょう。要介護者もお礼を言われれば、次回からも汚れ物はトイレ内に残せばいいと思うようになるからです。
 寝室や居間が汚れた場合も怒ったりせずに、状況を把握した上で、速やかに清掃を実施して清潔な状態に戻します。要介護者と冷静に話ができるのなら、汚した時の状況を聞き取り、改善できる点がないかを探します。この時も要介護者を責めないように(そう感じさせないように)注意します。
 なお、夜中は要介護者の意識レベルが低下して判断力も低下していることがあります。介護家族者が要介護者の失敗に対して怒りをぶつけると、要介護者は混乱したり、落ち込んだりして事態を悪化させる恐れがあります。
 要介護者が嘆いたり、弱気な発言をするようなら介護家族者は笑顔で「気にしないでください。大丈夫ですよ」と声をかけられるようになりましょう。これだけで要介護者の精神的な負担がかなり減らすことができるようになります。また、次からはトイレに行ってから介護パンツを替えようと思うようになってくれます。
 汚物管理の負担を軽減できるようになれば、介護の負担はかなり楽になります。
 夜中に清掃作業をしなければならなくなった時には、迅速に清掃することに集中します。清掃が終わらないと要介護者も介護家族者も寝ることができないし、寝る時間が削られることになるからです。

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