So-net無料ブログ作成

あとがき、介護はプロジェクト [あとがき]

プロジェクト在宅介護
1. 要介護者の余生を在宅で過ごすことを実現する
2. 要介護者の人権を守り、過ごしやすい環境を整備する
3. 要介護者をサポートする専門家や協力者を組織し、プロジェクトチームとして機能するようにする
4. 収入(年金・預貯金)と支出(介護費用・医療費・生活費)とスケジュールを適正に管理する
5. 決断を後悔しない体制をできるだけ維持する

 私は、コンピュータ技術者であり、金融機関で使うシステムの開発・運用の管理者を長年務めてきました。その間、いくつものプロジェクトに参加し、指揮統制も経験してきました。
 介護は、多くの専門家を活用する作業の連続です。しかも専門分野が異なる専門家同士の調整は、介護家族者がケアマネージャーと連携して行う必要があります。
 各分野の専門家は、自分の専門分野に関して責任を持った行動を行い、介護家族者にも詳細な説明をしてくれます。しかし、自分の専門分野から少しでも出てしまうと、途端に無口になります。多くの介護家族者が戸惑う原因の一つは、異なる分野の専門家同士をつなぐ方法が分からないからだと思います。
 介護家族者は、自分がわからない点や納得できない点をそれぞれの専門家に伝える努力を続ける必要があります。そして、それぞれの専門家の助言を深く十分に理解できるようになる努力をする義務があります。多くの専門家は介護家族者が粘り強く学び続ける限り、非常に協力的であり、できること・できないことを説明してくれます。
 それぞれの専門家の助言が理解できるようになれば、それぞれの専門家に介護家族者としての要望(指示)が出せるようになります。実現可能な要望(指示)なら専門家はすぐに行動を起こすでしょう。
 介護家族者は、専門家ではありません。また、介護に関わる各種の専門家を統制するための訓練も受けていません。さらに、老衰(要介護状態)の進行と共にどのような場面(対応が難しい場面、危機的な場面)が発生するかについてのまとまった授業を受けることもできません。これらのことは、現時点では、介護家族者が手探りで探求するしか方法がありません。難しい課題を昼夜休日関係なく、十分な支援や教育もなく介護家族者は行っているので、悩むのは当然なのだと思います。政府も各地方自治体も在宅介護で悩んでいる多くの人たちのために積極的に手を差し伸べるべきだと私は考えます。政府や各地方自治体による実効性のある救援が来るまでは、介護家族者が踏ん張るしかないのが現状です。
 世間では、家族による在宅介護は、誰にでもできる、すぐにできる、何も難しいことはない、などと誤解されています。
 現実は、要介護者の健康状態をにらみながら、介護家族者は必要な知識を吸収し、適切な専門家を連れてきて、適切な介護・看護・医療・生活援助を専門家にお願い(指示)しないといけません。そして実施する作業は、要介護者の要望・方針を尊重したものになっていることを絶えず確認しながら進めていくことが求められます。
 要介護者と介護家族者の関係が親子の場合でも相手の生活に踏み込んでいくには、相当の覚悟と度胸が必要になります。特に要介護者の生死に関わる決断をするためには、要介護者と介護家族者の間に深い信頼関係を構築することが必要になります。
 介護家族者の中には、自分の実務作業で悩んでいる方もいると思います。悩んでいる介護家族者は、もっとケアマネージャーを活用して下さい。ケアマネージャーは、通常、数人から数十人の要介護者を担当しています。そして同じくらいの人数の介護家族者とも会っています。経験を積んだケアマネージャーは、いろいろな改善策や解決策を提案してくれます。
 要介護者が現在、安定した日常を過ごしているのなら、介護家族者の実施しているプロジェクトはうまくいっています。次の事態に備え、状況が良くなった場合の一手と状況が悪くなった場合の一手を考えておきましょう。
 介護家族者は、プロジェクトリーダーとして誇りを持って活動してください。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。